２００６．０６．１６．

　　　武相逍遥（１０）　　横浜プリンスホテル　の閉館

磯子のプリンスホテルが、今月３０日で営業を終了すると聞き、今日お別れに行って来た。
創業５０年での　Ｇｒａｎｄ　Ｆｉｎａｌｅ　となる。
磯子の高台に立つあの優雅な姿ともお別れかと思うと、いささか寂しい思いでいっぱいである。

　　　

　　　記念撮影のフォートスポットで・・　　　　　　　　　旧東伏見邸の貴賓館

このホテルは、昭和２９年に、元の東伏見宮邸が　横浜プリンス会館　として開業された。
今も残る貴賓館がそれである。僕が大学に入った年である。
昭和３５年に３階建ての新館が完成、更に平成２年に現在の高層ホテルがオープンした。

　　　

昭和３９年　桜木町〜磯子間の根岸線開通　　　　　　現在の周辺風景

ホテルでは閉館記念の写真展が開かれていた。
それによれば、海水浴場だった一帯が埋め立てられ、工場や住宅地に変貌したのは、ほんの
ここ３０〜４０年間の出来事である。時代の変わり様の激しさをあらためて痛感させられた。

僕が初めてこのホテルを利用したのは、昭和４２年、販売部の掛長時代の事である。
真夏の暑い最中に、販売価格値上げのお願いにこの近所の需要家さんを廻り、途中の休憩
で立ち寄った。この時は他社の担当課長や掛長とも一緒であった。
昨年は、咲希や創太の３歳の誕生祝いに夕食会を此処で開き、夜景を楽しんだ。

周辺の自然は素晴らしいし、建物もまだまだ使える。何とか壊さないで残して欲しい。
月末までには、もう一度ゆっくり訪れてみたい気分になった。