　「天王寺界隈１」「同２」を、実に興味深く拝読しました。
　
　文献・資料を渉猟されるご様子は、うちの主人も同様で、まことに失礼な事ながら、微笑
を禁じ得ませんでした。そういう事に関しては、例えば私の実家の先祖についても、実に
よく調べてくれており、私はのほほんとして、図書館で見つけ出してきてくれた資料を、呆れ
つつも有難く読むといった按配で・・・　。旅も、一昨年４/４～７、『壬申の乱ドライブ』をしたり
（運転手は例によって私）、今年も４/１５～１８、『南都気侭ドライブ』を行い、夫々の地の
所縁を薀蓄を傾け説明してくれる主人なのです。

　話は横溢しますが、偶然と言うのはやはりあるもので、今年の南都ドライブの際、私は
西吉野村へ行きたいと思っていました。
　その理由は、この数年来、映画監督の河瀬直美に興味を抱いているのですが、１９９７年、
カンヌ映画祭で彼女がカメラドール賞に輝いた「萌の朱雀」の舞台がその地で、一度行って
見てみたいからでした。
　奈良では猿沢の池の近く、ささやかなペンション（食事なしの素泊まり）に一泊。朝食を摂り
に奈良町のほうへ歩いていたところ、元興寺のすぐ前に、ふとんの博物館と言う奇妙な建物
があり、黒い格子の入り口の戸に一枚のポスターが張られ、何気なく見たところ、それが
河瀬直美の新作映画「沙羅双樹」の試写会が４/２３に奈良国立博物館ホールで行なわれる、
と書かれてあるのです。えーっ！　それは、知らなかった。しかも、今年のカンヌ映画祭の、
コンペティション部門に出すという作品です。
　関東地方ではまだ上映されたことがない筈。しかし、２３日まで、この奈良近辺に流石の私も
止まる訳には参りません。偶々、その日の行程に西吉野村へ、葛城方面から五条を経て向か
うことにしていた事、そのことだけで良いとしました。

　安藤様のホームページに刺激されて、私事をいっぱいこのメールでお伝えしたくもありますが、
まずはこのあたりで、失礼申しあげます。

　まことに、味わいに満ちたホームページのお文章、これからも楽しみにさせて頂きます。
　よろしく！　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（追伸）

　奥様の茶道のお稽古ご指導光景、素晴らしく、お小さい方にも結構なことで御座います。
　羨ましく拝見させていただきました。有り難うございました。