貴兄の北朝鮮に関する随想を拝読しました。
小生はこの国のことはさっぱりよく分からないのですが、マスコミの報道に現れるイメージは
「悪の小国」そのものです。

一種の被害妄想に取り憑かれ、三度の食事もままならないが見かけだけはツッパリ、
形勢が悪いと見ると近所の親分のところに駆け込んで助けを求め、周りからはまともに
相手にされない与太者、といった感じでしょうか。
それがテポドンとかいうハジキを手に入れたから始末が悪いのです。それにどうやら薬にも
手を染めるなど金を手に入れるためには手段を選ばない、要するにヤクザそのものになって
しまっている風さえあります。
昔は一人立ちもできずにいたのに無理やり日本の子分にされてこきつかわれたといっては、
おとしまえはどうしてくれると開き直るのが”馬鹿の一つ覚え”に見えます。

小生が心配なのは、この国を軍事的な脅威に仕立てて憲法論議の大義名分とする勢力の
あからさまな台頭です。
北朝鮮が日本に宣戦することなどありえないと思いますが楽観的過ぎるでしょうか。
貴兄の言われるように経済制裁を発動することでこの国をおとなしくさせることができるとは
おもえません。却ってヒステリックな言動をもたらしてますます不愉快な関係にするでしょう。

こういうツッパリの国には時間をかけるしか良い方法は無いのではないでしょうか。
世界中に情報が瞬時に掛け巡る時代にこの国だけが情報鎖国を続けて行くことは難しい
はずです。
やがて国民の意識が確実に変化してゆくと思います。
歴史もやがて風化してゆかざるを得ないでしょう。
北方領土、中国大陸侵略、朝鮮半島問題など、思えば60年たった今も一筋縄では行か
ない戦争のつけに悩まされますね。

小生は戦前の領土拡大主義と戦後の高度成長政策とが日本人の同じ精神構造からくる
ものと思えてなりません。
戦争に敗れた日本が今度は国家財政の破綻（自民党のばら撒き政策のつけ）から外資に
支配されて第二の、そして決定的な敗戦を迎えるなどというシナリオは考えたくありません。
貴兄とは視点が異なるかもしれませんが、日本人は発想と行動を切り替えなければならない
時期です。その意味で小生は小泉さんの郵政民営化改革を強く支持しています。