２０１１．１０．２２．

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　７７歳　の　誕　生　日

　　　有難いことに、今日、７７歳の誕生日　を迎えた。
　　　やはり、嬉しかった。

　　物皆は　新（あらた）しき良し　ただしくも　人は古りにし　宜しかるべし　　　巻１０−１８８５
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　作者未詳

　　　万葉集に上記の歌がある。
　　　初めてそれを聞いた時には、「そうだそうだ」と、素直に共感した。

　　　しかし、よくよく考えてみると、人は何故古い方が良いのか。
　　　物も古くて素晴らしいものがあるではないか・・・と、考え直すに至った。
　　　人も若い人の方が美しい。元気で強く、世の中を改良して行くには、若い力が必要である。

　　　そもそも、良いとか悪いとかは、誰にとってそうなのか。
　　　自分自身にとってなのか、世間や他人にとってなのか。
　　　今、生きている人のためなのか、将来の人にとっての話をも含むのか。
　　　更には、人間に限ることなのか、それ以外の生物・自然にとってのことでもあるのか。

　　　自分の存在が、家族や社会にお役に立っていることはなんだろう。
　　　逆に、ご迷惑をかけていることは何だろう。
　　　それを差し引きすると、残高はプラスかマイナスか・・・。
　　　それも、現在に限らず、将来を含む計算で考え直す必要が出て来た。

　　　結論は簡単に出せなくなってしまった。
　　　取敢えず、今日のところは此処までにして、素直に喜ぶこととしよう。

　　　今夕は、東戸塚に住む長女一家が、双子の孫を連れて、夕食会に駆けつけてくれた。
　　　孫たちも５年生になると、そろそろ、中学への進学をどうするかを考えねばならない。
　　　学習塾に通い、ピアノ、英語、水泳・・・と、大変忙しいらしい。
　　　道理で最近あまり顔を見せなかった。

　　　小淵沢に居る長男からは、山梨のワインが届いた。
　　　ボトルが洒落ていて、後は花瓶にも使えそうである。
　　　あちらも、来春は、長男、長女、次男の三人が、揃って、大学、高校、小学校へ進学する。
　　　きっと大変だろう。

　　　家内と次女は、今日のご馳走を用意し、お洒落なズボンをプレゼントして呉れた。
　　　長女からは、今流行の下着セットを貰った。
　　　軽くて、保温性に優れ、抗菌防臭の加工がされていて、洗濯の乾燥も速い。
　　　日本製であった。年寄りには、これからの季節に有難い。

　　　先週、我々二人は、金婚式を迎えた。
　　　そのことも含めて、今日は、家族皆んなが、この日を祝ってくれた。
　　　どうも有難う。