２００６．０１．０４．

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　戌　年　の　記

　　
　　　今年は戌年。僕は年男である。
　　　なんとなく嬉しい。１０月に誕生日が来ると
　　　７２歳になる。
　　　よく此処まで生きて来れたものだと、改めて
　　　色んな方に感謝する気持ちになる。

　　　ところで今年１月１日現在の推計では、戌年
　　　生まれは９７５万人で、総人口１億２７７１万
　　　人の７．６％を占めるという。
　　　十二支別では一番少ないのだそうである。
　　　貴重な戌年だと、ふと自慢したくなった。

　　　ところで我が家には戌が二匹居る。
　　　もう一匹は平成６年生まれの孫、祐樹である。
　　　今は小学６年だが、春には中学に進級する。
　　　ところが６０歳も年下のこの年代は、昭和９年
　　　生まれの我々より人口が少ない！！！。

　　　戌年生まれを出生年別にみると、今年３６歳
　　　になる昭和４５年生まれが一番多く（１９０万人）、
　　　昭和９年生まれは３３年、５７年、２１年に次いで
　　　１３３万人と五番目だが、今年１２歳になる平成
　　　６年生まれは更に少なく、１２３万人でしかない。
　　　人口減少の傾向がはっきりと窺われる。

　　　僕よりひと回り上の戌年は、大正１１年生まれの８４歳で、６０万人である。
　　　思い返せば、この世代は戦争の影響をまともに受けた。
　　　徴兵年齢に達した丁度その年に大東亜戦争が始まり、多くの方が犠牲になった。
　　　それを考えれば、我々は幸せな時代を生きて来れたと思う。
　　　戦中戦後の苦難の時代にはまだ親の庇護のもとにあり、長じては平和で文化的な暮らしを
　　　享受出来た。

　　　孫の祐樹たち世代はこれからどうなるのか。
　　　それを思うといささかの責任も感じる。