２００７．０２．１８．

　　　　　　　　　　　　　　Ｖｉｖａ　　東京マラソン２００７

　　　気温５度、土砂降りの冷雨、という悪コンディ
　　　ションの中で、第一回東京マラソンが、３万人
　　　もの参加者を得て行われ、大成功した。

　　　嘗ての市民ランナーの一人として、心から
　　　拍手を贈りたい。万歳、万歳の心境である。

　　　僕も色んなスポーツをやってきたが、あらた
　　　めて思うと、自分の足で長距離をマイペー
　　　スで走るのが、一番楽しかったように思う。
　　　自然の風に触れ、季節の花や町の風物を
　　　眺めながら走るのは、本当に心地好い。

　　　僕がジョギングを始めたのは、今から２０年
　　　前、５０の坂を越え、会社の「走遊会」に入っ
　　　てからである。最初は５００メートルがやっと
　　　だったが、ゆっくり走っているうちに距離が
　　　延び、次第にそれを楽しめるようになった。

　　　５�`、１０�`、２０�`、ハーフマラソン、３０�`
　　　と、各地のレースに参加し、遂にフルマラソ
　　　ンを完走したのは５６歳の時であった。自分
　　　でも信じられなくて、涙がポロポロこぼれた。

　　　その後喘息が出て、走るのは断念せざるを
　　　えなくなったが、何とかもう一度走れないか
　　　と、今も秘かに考えている。
　　　都庁前のスタートの様子　（朝日新聞）

平和な時代になって、人々は色んなスポーツを楽しめるようになったが、それの一番の良さは、
自ら参加することにある。観て楽しむよりは、やはり身体を動かし、汗をかくのが大事である。
マラソンも、選手だけのものではなく、一般市民のものでありたい。その意味で、今回制限時間
を７時間にしたのは大英断である。その結果、今回は９６パーセントもの人が完走出来た。これ
までの５時間では、素人には少しきつい。

僕はマラソンのお蔭であちこち旅行も出来た。青森、秋田、福島、山形、新潟、宮城、茨城、高
知・・と限りがないが、瀬戸大橋や明石海峡大橋、ベイブリッジ、の開通記念大会にも参加した。

　　　「走遊会」では、各地の川を源流から河口まで
　　　リレーして走った。これは川の土手を走るので、
　　　普通は見られない景色も楽しめた。
　　　利根川、富士川、信濃川、天竜川、阿武隈川、
　　　四万十川、最上川、木曽川・・・とこれも数えれ
　　　ばきりがない。

　　　左の写真は、１９９２年に「つま恋」でフルマラソ
　　　ンを４時間５０分で完走した時のものである。５７
　　　歳であった。一歩も歩かないで走り通せたのが
　　　自慢である。若い連中を次々に追い抜いて行く
　　　のが楽しかった。沿道の応援も嬉しかった。