２００６．０２．１９．

　　　　　　　　　　　　　　　　紀子　７１歳の誕生日　を迎える

今日、紀子が７１歳になった。
健康でこの日を迎えてくれたことが何より嬉しい。
何と言っても今や彼女が我が家の中心的存在である。
家庭内一切は彼女によって支えられている。

　　

今夜は次女の友恵が夕食の用意をして、ささやかに三人でお祝いをした。
メニューはカレーライスであった。新しく求めた鍋で長時間煮込んで、コクのある深い味
に仕上げてくれた。これに生野菜のサラダを添え、赤ワインで乾杯した。

テレビを消し、ＣＤで音楽だけを流した。
トモが選んだのは、倉本裕基の「Ｍｙ　ｆａｖｏｒｉｔｅ　ｓｏｎｇｓ」と、トーマス・ハーデン・トリオの
「ＪＡＺＺで聞くクラシック」の２枚で、懐かしいメロディが静かに雰囲気を盛り上げてくれた。
しかし我々は、二人とも題名をなかなか思い出せない年頃になっていた。
三人で色々な話が交わされた。昔の思い出話、トモの今の職場の話・・・。

７時半頃、小淵沢の祐樹からお祝いの電話が来た。
お金がなくプレゼントを贈れないので、一家で「Ｈａｐｐｙ　Ｂｉｒｔｈｄａｙ」の歌を歌います、と
その声を電話で伝えてくれた。
紀子には最高の贈り物であった。

トモは写真に写した　「Ｍａｇｇｙ　のカーディガン」　を用意していた。
僕は明後日からの、「明日香〜芋峠〜吉野〜大阪天王寺」の旅をプレゼントする。
吉野では、紀子が集団疎開で半年暮らした辰巳屋に宿を予約した。
芋峠は壬申の乱ゆかりの地で、僕は１０年前に歩いているが紀子はまだ知らない。
天気の具合と、喘息発作が１５キロの歩行に耐えられるかどうかがちょっと心配である。