２００７．０７．２９．

早起きは三文の得　−　坐禅・選挙・高校野球・歌舞伎・停電・開票速報

　　　今日は早朝坐禅があったので、３時半に起床、
　　　早速入浴して朝食を摂り、５時前に家を出た。
　　　
　　　５時２０分に円覚寺に着き、５時半から約１時間、
　　　青松老大師の「碧巖録提唱」を拝聴した。
　　　今日は第十九則　「倶胝只一指を堅つ」　を引き
　　　続き勉強した。
　　　こんなに早く円覚寺を訪れたのは初めてで、
　　　早朝の寺院の気配は実に素晴らしかった。
　　　６時には他の僧堂からも読経と木魚の音が
　　　伝わって来た。

明月院の急坂を喘ぎ喘ぎ登り家に帰り着いたが、まだ７時をちょっと過ぎた時間であった。
普段はまだ寝ている時刻であった。

今日は参議院議員選挙の投票日。安部内閣にどんな審判が下るのか。
午後にはお天気が悪くなるというので、一服したあと、早速投票に出掛けた。
投票所も人影はまだ疎らであった。テニスに出掛けるトモもバイクで立ち寄り、一緒になった。

さすがに少し疲れを覚えた。
ちょっと横になって床に伏した。１時間ほどうとうとした。それでも目覚めたのが１０時半。
何時も活動を開始するのとそう変わらなかった。
ＨＤＤに録画しておいた五味川順平の映画「戦争と人間」の最終回をゆっくり鑑賞した。

午後もテレビで高校野球の神奈川大会決勝を観た。
桐光学園と東海大相模が対戦した。さすがに両チームとも投手の疲れで打撃戦になり、
結局１０−８で桐光が優勝し、東海大相模は２年連続して決勝で涙を呑んだ。

夜は、芸術館へ「松竹大歌舞伎」を観に出掛けた。
この日の演目は、「玉兎」「仮名手本忠臣蔵　祇園一力茶屋の場」「太刀盗人」の三本であった。
鎌倉へは、年に一度歌舞伎が廻って来てくれる。
この日は染五郎、歌昇、の二人の若手の踊りが秀逸であった。吉右衛門の由良之助も台詞
廻しに先代を偲ばせるものがあった。何時の間にか彼も還暦を過ぎた。
歌昇は藤間勘十郎を師とするらしいが、芸風は何となく先代尾上松緑（藤間勘右衛門）に
似ていた。あの洒脱な踊りを思い出させてくれて嬉しかった。染五郎も溌剌としていた。

芸館を出ると、予報通り雨であった。
広範囲に雷が暴れ出して居た。あちこちで稲妻が光り、雷鳴が轟いた。
そしてバスを降りると、何と、家の付近一帯は落雷で停電していた。

８時半を過ぎ、選挙の開票速報が始まっが、テレビは駄目で、携帯ラジオに頼る他なかった。
どうやら自民党は大敗し、民主党が第一党になるらしかった。
最近僕は、安部さんの傲慢さに嫌気がさしていたから、これで良かったと思った。
しかし民主党もまだまだ未成熟で、小沢さんにも健康の不安があるから、一足飛びに政権交代
とは行くまい。政局は暫く不安定になるだろう。
選挙のたびに思うが、一般大衆は、衆愚であるように見えながら結果的には賢明な選択をする。
今回もそうなったみたいである。

停電はかなり長く続いた。
あちこちから懐中電灯と電池をかき集めたら、何とか蝋燭に頼らなくても済んだ。そういう時代に
なっているのだなと思った。
我々は早く寝ることにした。それでも１０時は過ぎていた。電気はなかなか点かなかった。
阪神も横浜に昨日の雪辱をしたらしかった。

今日は朝早くに起きて、まさに「早起きは三文の得」の一日を過ごせた。
毎日こうした生活を過ごせたら、余生もそれだけ長く出来るのだなと思った。