２００８．０８．０６．

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　汗

　　　暑い。とにかく暑い。
　　　今朝も鎌倉では朝から入道雲がもくもくと
　　　湧き上がった。それは内陸に流れて集中
　　　豪雨となり、多大の被害を齎している。
　　　しかし鎌倉ではこの一月ほど殆んど雨は
　　　降っていない。
　　　一度、ざあーっと降ってくれないものか。

　　　その中を今朝は円覚寺へ坐禅に出掛けた。
　　　静かに坐っても汗は噴き出して来た。
　　　それは事前にほんの少し、入り口の階段を
　　　掃除したせいであった。

しかし僕は考えた。
齢をとると汗も出なくなる。汗が出るということは健康な証拠で、有難いことではないか。
身体の隅々まで血が廻って、老廃物を外に出してくれているのである。
汗を掻かなくなればそれはもう終わりを意味する。

今日はヒロシマの日。
夏の甲子園も始まり、今年は第９０回の記念大会である。
選手たちの体格や技能も昔とはすっかり様変わりして見事になった。
今年はブラジル移民１００周年になるが、そのブラジル３世が見事にさよならホームランを放った。
時代は刻々と変わって行く。

　　　午後はテニス仲間の角田紀之さんのお別れ会
　　　に出掛けた。
　　　彼は僕より６つも若く、６８歳で亡くなられた。
　　　知らなかったが、ガンに侵されて居られた。

　　　ご遺志で葬儀は行わず、戒名、位牌、お墓は
　　　造らず、遺骨も何れ海に散骨されるという。
　　　その潔さにはいささか感動するところがあった。

　　　約１００名ほどが参集し、献花を捧げた。
　　　友人お二人の弔辞で、故人の生前の御様子や
　　　死を迎える御覚悟がよくわかった。

彼は生前、一人で東海道を徒歩で踏破された。僕も淡青会の仲間と京都のゴールを目指している。
そのうちにその話を語り合おうと思っていたが、それは不可能になった。真に残念である。
奥さんの洋子さんにお悔やみを述べたあと、皆んなは献花のお花を分けて頂いて帰宅した。
僕はこの花を部屋に飾り、それを角田さんだと思って、二人で並んで写真を撮らせてもらった。

明後日からは北京オリンピックも始まる。
まだまだ暑い日は続く。