２００９．０４．０３．

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　六国見山　の　さくら

今日は久し振りに六国見山の桜を見に出掛けた。
六国見山は円覚寺の裏山で、此処からは鎌倉市内はもとより、相模、武蔵、伊豆、上総、下総、
安房の六ヶ国を望めるところからその名がある。我家から歩いて１０分ほどで頂上に到達出来る。

それを決意したのは昨日が亡母の命日だったからである。
母は昭和５７年（１９８２）４月２日に急死した。
翌日皆んなでこの山の桜を観に行こうと話していた矢先のことであった。
一日も誰の手を借りず、一人で旅立って行った。

今年の桜は開花こそ例年より１０日も早かったが、その後の寒さで満開までに時間が要っている。
母が亡くなった年もそうであった。さらに六国見山の桜は、麓より開花が遅くまだ三分咲きであった。

　　六国見山の桜は、我家の桜（左写真）と同じく
　　山桜である。染井吉野より若干開花が遅い。
　　しかし花としてはより静かな風情がある。

　　母の戒名は、桜香院覚譽千枝大姉　である。
　　享年７２歳。僕の今より２歳も若かった。
　　九州大分へ単身赴任中の出来事であった。