２００９．１０．０３．

　　　　　　　　　　　　　　「いつか　いつか　いつか」　の月

　　　　芋も子をうめば三五の月夜かな　
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　山本　西武（さいむ）　（１６１０〜１６８２）

　　　今日は十五夜。
　　　毎日新聞に連日掲載されている「季節のたより」で、
　　　坪内稔典（ねんてん）さんが、江戸は慶長期の貞徳
　　　門下、山本西武の作を紹介してくれた。

　　　三五は親芋の「産後」と、「いつか　いつか　いつか」の
　　　三つの「いつか」が込められている。

　　　　いつかいつかいつかと待ちし今日の月　　田捨女

　　　

　　　

　　　お天気を心配しながら、紀子と友恵が月見団子を作り、
　　　庭にお供えを飾ってくれた。
　　　勿論里芋も添えた。すすきと朱色の菊、柿とナスビ。
　　　これで秋の風情が完成した。

　　　この日は曇り空だったが、遅くなって雲が切れ、９時
　　　過ぎに真丸いお月様が顔を出してくれた。

　　　デジカメは東海道の旅で疲れて修理中。
　　　この写真はトモの携帯で写した。
　　　フラシュがなく、月明かりだけだと真っ暗である。
　　　しかし却ってこの方が自然な雰囲気を伝えている。