１　　　　　　　　　リストラ　　　　　　　　　　　　　　０３．０５．２１．

　　　　　横浜のホテルに勤めていた娘(次女）が２０日付けで退職した。　　

　結婚の為なら嬉しいのだが、そうではなくて、流行りの“退職勧奨”によるものである。

　このホテルは落ち着いた歴史のある老舗で、従業員の躾もよく、僕も大好きだったが、

　最近の外資系企業による大型化攻勢に抗しきれなくなったらしい。

　　伝え聞くと、奈良の学園前に住む甥も、最近、建材販売の会社を退職し、百姓仕事

　の修業を始めたとのことである。日本の食糧自給率低下を憂えてのことらしい。

　　若い人たちは大変だなと思う。　しかし彼らには悲壮感がなく、むしろサバサバして

　いて、却って社会が必要とする仕事に移って行けるという期待感を抱いている。

　　どうやら、後に残った連中の方が不安でショボクレているらしい。

　　娘は早速新しい仕事を探し始めるが、果たしてどんな仕事を選ぶだろうか。

　　これで長男は林業へ転職し、甥も農業へと、僕らの頃のように一流大学から大企業

　に入っていく時代は終わったようである。

　　こうして世の中は変わって行く。