０５．０６．１６．

　　　　　　　　　　　　　　２５周年を迎えた　松山会

　　　　　　　　　　―　戦後の日本鉄鋼業を原料面から支えた人々　―

　創立２５周年を迎えた　「松山会」の第４７回の集まりが、ホテルニュー神田で開かれた。

　会長の松田　信さん（前列中央）は数えで９０歳、会員の平均年齢も７５．４歳になった。

　この会は、旧富士製鉄原料部在籍者の集まりである。

　戦後、日本の鉄鋼業は、基幹産業の責務を果たすべく、懸命に頑張った。

　なかでも資源に恵まれず、外貨もなかった日本が、どうすれば良質で安価な製鉄原料を

安定して確保出来るかは、最大の課題であった。当時国内最大の鉄源生産能力を有して

居た富士製鉄は、業界全体の立場を代表してその仕事に邁進した。

　今日のメンバーは、全員、そのことへの誇りと自負を有していた。

　物故者は既に１２名を数え、一番の若手もこの数年中に古稀を迎える。

　小生もその一員であった事を、今、本当に仕合わせであったとしみじみ思う。