３　　　　深夜のテレビ　　　　　　　　　　　　　　　　０３．０５．２６．

　　　歳のせいか、最近夜中によく目が覚める。眠る体力が衰えつつあるのだろう。

　　　そんな時、昔はよく枕元の本を読んだものだが、この頃は録画しておいたビデオを見る

　ことにしている。そんな中で、思いがけず素晴らしい番組を発見することがある。

　　　昨夜も、空爆に曝されるバグダットに住むイラクの一青年が、インターネットで世界中に

　情報を発信し続けている事を紹介する番組があって、一般のマスコミ報道が伝えていない

　生の情報を入手できた。このサイトには三ヶ月で３０万ものアクセスがあったという。

　　やはりインターネットの力は凄い。

　　その影響を受けて、日本からイラクへ出掛けて行った大学生の事も紹介されていた。

　　新聞にせよテレビにせよ、この頃のニュースは面白くない。画一的でつっこみが足りず、

　あちこちに遠慮ばかりしていて個性がない。しかし多くの大衆はそういう報道だけを頼りに

　しているのだから、考えてみれば恐ろしいことである。

　　松井やイチローが何本ヒットを打ったかばかりが伝えられて、もっと大切なニュースが

等閑に付されている。そうしたことへ、僕は最近非常な不満を覚えている。

　　そんな方法でテレビを見ていると、僕も何時しか眠りに入ってしまう。

　　最近我が家のテレビは、そのまま朝まで付けっぱなしになっていることが多い。