２０１０．１０．２９．

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　我家の柿の実

　　「今年は柿が生らないね」と、紀子が言っていた。
　　「やはり今年の天気は異常だったからな」と僕は
　　答えていた。
　　我が家の柿の木は、普段肥料をやるわけでもなく、
　　放ったらかしにしている。
　　実をつけないことに何の不思議もなかった。

　　ところが、先日庭掃除を手伝ってくれた千恵が、
　　「早く柿を採らないと鳥にやられるよ」と云い出した。
　　あらためて物干しの先を見ると、柿が生っている。
　　その隣にはこれも僅かながら「ミカン」が生っていた。

　　そして今朝、歯医者さんへ行こうと歩き出すと、
　　やたらにあちこちで柿の実が生っているのが
　　目についた。

　　異常気象のせいで、今年は柿の実の熟するのが
　　遅れていたのだった。
　　この辺りでは、やっと最近実を付け始めていた。　　
　　我が家の柿も御同様であった。

今年はあちこちで熊が出没して近在の人に迷惑をかけている。
「日本熊森協会」の一会員としては心が痛む。しかしこれも異常気象のせいなのだ。

お米が不作の年は木の実が少ない。逆に「マツタケ」は豊作になる。
しかし異常に採れ過ぎる松茸の味や香りはどうなのだろうか。

明日はまたこれも時季外れの台風が関東地方に接近するという。
それならと、今朝柿の実を４個収穫した。
後まだ幾つか残っているのだが、とても高いところで手が届かない。
手入れを怠り、伸び放題にしてしまった罰である。

あれは鳥に残して置いてやろう。僕はそう割り切って心を慰めた。

昨年は柿が豊作でした。昨年のぺージと比較してみて下さい。